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イオン注入エネルギーの変化に伴うイオン注入分布および基板ダメージの評価

  • 目的
    LSIの微細化にともない極浅注入技術の研究が盛んに行われている。極浅注入試料の評価は主に低エネルギー化した一次イオンを用いたSIMS(二次イオン質量分析)で行われているが、最表面の分析に問題を抱えている。これら問題の少ない高分解能RBS(Rutheford Backscattering Spectrometry;ラザフォード後方散乱分析)を用いることにより、最表面の注入量や注入深さ及び注入ダメージを精度よく求める事を目的とした。
  • 方法
    エネルギーを1,3,5keVと変えた砒素注入試料について高分解能RBS(Rutheford Backscattering Spec-trometry;ラザフォード後方散乱分析)によりランダムスペクトルとアラインスペクトルを測定し、注入量、注入深さおよび注入ダメージを調べた。
  • 試験装置・ソフト
    神戸製鋼所製高分解能RBS分析装置
  • 結果
    エネルギーを1,3,5keVと変えた砒素注入試料について注入量、注入深さおよび注入ダメージを正確に求めることができた。
  • お客様の成果
    本結果をもとに砒素のイオン注入条件と電気特性の関係を評価し、極浅注入技術の開発に貢献した。
  • イメージ

    ※クリックすると拡大します。

    • 図1)注入エネルギーを変えた試料の高分解能RBSスペクトル(ランダム)
    • 図2)注入エネルギーを変えた試料の高分解能RBSスペクトル(アイランド)
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