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  11. チタン合金の耐食性改善機構の解明および改良材の開発支援のデータ・モデル事例

チタン合金の耐食性改善機構の解明および改良材の開発支援

  • 目的
    チタン材は、純チタンでも十分な耐食性を有するが、塩化物が存在する環境ではすきま腐食を起こすことがある。これを改善したTi-Pd合金もあるが、Pdという貴金属を用いるため高価であるという欠点があり、安価かつ耐隙間腐食性に優れたチタン合金の創出が望まれた。
  • 方法
    1.42%沸騰塩化マグネシウム溶液中における腐食速度試験および隙間腐食試験
    2.沸騰塩酸溶液中における腐食速度試験
    3.試験後のチタン合金表面のSIMSによる深さ方向の濃度分析
  • 試験装置・ソフト
    SIMS(2次イオン質量分析)
  • 結果
    TiにNiおよびCrを添加することにより、耐食性が改善できる。その改善機構として合金中のCrの溶解が、貴金属元素の表面濃縮を加速することにより耐食性が向上することを見出した。
  • お客様の成果
    高価なPdに比較して安価なNi、Crを用いることにより高耐食性のチタン合金を開発し装置部材のコスト低減を図った。
  • イメージ

    ※クリックすると拡大します。

    • 図1)チタン合金の耐食性改善機構ー1 (低廉型耐食チタン合金の開発)
    • 図2)チタン合金の耐食性改善機構ー2 (SIMSによる表面分析)
  • 関連個別商品
    SIMS分析(二次イオン質量分析)
  • 関連試験装置
    四重極型二次イオン質量分析(Q-SIMS)