事業概要
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バイオガスのガス分析
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- 目的
- バイオガスは、下水汚泥などの有機物が発酵して発生するメタンを主成分とする可燃性ガスで、未利用の再生可能エネルギーとして有効利用が期待されている。
弊社では、このバイオガスのガス採取作業から測定までの一貫した分析が対応できる。
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- 方法
- バイオガスは、①ガス捕集袋、②ガス採取瓶、③ガス洗浄(吸収)瓶の何れかの採取方法でガス採取を行う。
採取したガスは持ち帰り、ガスクロマトグラフ法(GC法)、ガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS法)、吸光光度法などの測定方法で分析する。
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- 試験装置・ソフト
- ・ガスクロマトグラフ(GC)
・ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)
・吸光光度計
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- 結果
- ■実施例
・無機ガス成分【水素、酸素、窒素、メタン、一酸化炭素、二酸化炭素】
・有機ガス成分【C2~C5成分】
・硫黄系ガス成分【硫化水素(※1)、メチルメルカプタン、硫化ジメチル、二硫化ジメチル、t-ブチルメルカプタン】
・シロキサン成分【D3~D6】(※2)
・その他ガス成分【アンモニア、全硫黄】(※3)
・臭気濃度
・水分/露点
等の定量分析が対応できる。
■特徴
※1 バイオガス中の硫黄系ガス成分は、『特定悪臭物質の測定の方法』で規定されている
方法では、メタンが妨害成分となり測定不可能で、これに規定されている定量下限値
【臭気強度=2.5→硫化水素=0.02ppm】を満足できないが、弊社はGC法で
0.01ppmまでの測定が可能である。
※2 カートリッジを用いたガス採取法の採用により、ppbオーダーの定量下限値での測定
が可能である。
※3 JIS K 2301『燃料ガス及び天然ガス-分析・試験方法』で規定されている
特殊成分(硫化水素を含む)を、ガス採取作業から測定までJISに従った方法で
対応できる。
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- お客様の成果
- バイオガスプラントの立ち上げから供用後の安定運転の維持管理の指標として活用されている。