AT FIRST
BUSINESS

Q&Aから紐解く
コベルコ科研のビジネス

コベルコ科研で活躍する女性エンジニアたち
総合試験研究事業の仕事は社会の中でどのように役立っていますか?

総合試験研究事業では、
工業分析・試験・測定などの技術や
受託研究を通じて、
お客様の課題解決策に繋がる提案を行っています。
その為、暮らしに欠かすことのできない製品や
サービスを提供されているお客様の
研究開発に役立っています。

コベルコ科研の主なお客様は、研究開発部門です。自動車をはじめとする輸送機産業、発電所などのエネルギー産業、エレクトロニクス産業、ケミカル産業などの素材メーカーや部品メーカーなど、ものづくりの上流から下流まで、あらゆるお客様との取引があります。私たちは、それぞれの研究開発の現場で発生する技術的な課題に、分析や試験技術を用いて解決策を、すなわちソリューションを提供しています。このソリューションは、各お客様の新製品の開発や製品の改良に生かされます。安全性の高い自動車、高性能な電子デバイス、高効率なエネルギープラントなど、より良い製品が次々と生み出され、便利で豊かな社会が日々築かれています。その土台の一部をコベルコ科研の総合試験研究が支えているとも言えるのです。

社名のとおり、神戸製鋼所の仕事が多いのですか?

神戸製鋼所の仕事は売上高の約30%です。

コベルコ科研は1979年に神戸製鋼所の環境分析部門が独立してできた会社です。設立当初は、神戸製鋼所のものづくりに関わる分析・試験を中心として事業を展開していました。やがて、高い技術力と提供される幅広いソリューションがさまざまな業界の目にとまり、グループ外の企業からも依頼を受けるように。今では外販事業(神戸製鋼所以外の業務)の売り上げは全体の約70%を占めるようになりました。
また、お客様の産業分野も神戸製鋼所のメニューに加えて、輸送機、エネルギー、エレクトロニクス、化学など、多岐にわたっているのも特長です。

得意な分析・試験の分野はなんですか?

機械試験、CAE、化学分析、物理解析など
幅広い技術分野のプロフェッショナルが
在籍しているので、
さまざまな依頼に対応できます。

お客様の研究支援を行う分析会社や試験会社は国内に多数存在しますが、多くの場合、取り扱う分析や試験の内容は限定的です。得意とする対象物質や試験手法が限定されているという企業も少なくありません。コベルコ科研は総合試験研究会社として、さまざまな対象物・手法の分析や試験の実施が可能です。材料系、物理系、機械系、金属系、化学系など、さまざまな分野のプロフェッショナルが在籍しているので、お客様のニーズに幅広く的確に応えることができます。複数の得意分野を持つ分析・試験のスペシャリスト集団、それがコベルコ科研なのです。

同業他社にはない、特徴的な取り組みはありますか?

自らもメーカーとして「ものづくり」を
手掛けていることです。

同業他社にない特徴的な取り組みとして、自社でものづくりを行っている(=メーカー要素を担っている)ことが挙げられます。ものづくりの事業分野には「電子材料」と「電子機器」の2つがあります。
電子材料事業では、特殊溶解技術、セラミックス材料の設計技術を駆使し、最先端のスマートフォン、タブレット、ノートブック、テレビなどの製造に欠かせない薄膜材料の原料となる、スパッタリングターゲット材料の設計開発・製造を行っています。
電子機器事業では、半導体の基板材料であるシリコンウェーハの検査装置を設計開発・製造し、ウェーハメーカーに納め、製造ラインで検査装置として使用されています。
総合試験研究で培ったノウハウを駆使したものづくり事業で、ビジネスの更なる発展を目指しています。

ソリューションビジネスの仕事の流れを教えてください。

まずはお客様の困りごとをとことん伺います。
そのうえで最適なソリューションを提案します。

コベルコ科研のソリューションの流れは主に次のようなフェーズに分かれます。まずは営業職が、世の中の動きや業界のニーズに関して調査を実施します。そのうえで、お客様にヒアリングを行い、研究開発における課題や悩み、さらにはその奥に潜む潜在的なニーズを把握します。その後、技術職であるエンジニアと連携して最適な試験・分析方法を選択し、実施。その後はエンジニアにバトンがわたり、試験結果から課題の本質を解析します。最終的には、顧客の状況も熟慮し、課題の最適な解決策をご提案します。最後のご提案がその後の研究開発に有益となるためにも、最初の段階で顧客のニーズをしっかり把握することが大切です。

より詳しく知りたい方は
こちらをご覧ください。