キャリアストーリー

多彩なキャリアの中で
得た経験を
会社のさらなる
成長に生かしたい。
A.D
技術本部 化学分析センター
主任部員
(旧:技術本部 高砂事業所 化学分析センター)
2004年入社
工学部 応用化学学科 卒業
入社後、技術本部
環境化学事業部 有機チームに配属

入社3年目に責任ある仕事を任され、
技術者として大きく成長。
入社してすぐは、分析精度を高めるための複雑で緻密な前処理作業や多様な高性能な装置を使用した測定・解析業務、お客様から求められるシビアな成果に戸惑うばかり。上司や先輩の親身で手厚い指導を受けながらなんとかこなしていく日々でした。
そうして3年間のOJT指導期間が終わったころ、上司が他部署に異動となり私一人で業務を担うことに。まだまだ分からないことも多い中で、納期調整やお客様からの質問対応など、難易度の高い仕事にかなり苦労しました。しかし、この時、自分が責任を持ってやり遂げねばならないと担当者意識を持って、納得がいくまで粘り強く分析に取り組んだことは、その後の自分自身の仕事スタイルのベースになったと思っています。
国立研究開発法人へ出向

未知の業務への挑戦を通して
多くの気づきを得た出向先での日々。
入社して5年目、原子力分野に関わる国立の研究開発法人に出向し、地層・水質調査・分析業務という全く未知の業務に携わる機会を与えられました。最初は不安もありましたが、コベルコ科研の新たな事業分野の開拓への可能性と、私の成長を考えて送り出してくれた上司の思いを胸に、全力で仕事に取り組みました。
出向先では、自社以上にじっくりと研究開発に向き合うことができました。地下500mに降りて地下水や地層を採取して分析を行う業務など、そこでしかできない貴重な経験をたくさん積めましたね。さらに学会発表や論文執筆の機会もいただき、研究者や大学教授の皆さんの姿勢や思考に刺激を受けるなど、本当に濃密な時間を過ごしました。一方で皆さんの知識に全く太刀打ちできない自分に不甲斐なさを感じ、資格取得や大学院進学への想いを持つようになったのもこの時です。
高砂事業所 分析室 有機グループに復職

会社の分析業務と大学院での
機能膜研究との両立に励む。
3年間の出向期間を終えて2012年にコベルコ科研に戻り、再び有機分析チームでの業務に携わるようになりました。仕事と同時に取り組んだのが、大学院への進学です。出向期間中から準備を初めていたこともあり、復帰して1年後には出身校である神戸大学の大学院に進み、機能膜の研究を行いました。進学にあたっては会社が設けている「社会人ドクター取得支援制度」と、上司の協力や応援が大きかったです。平日の業務終了後の勉強や土日を利用しての実験、研究論文の執筆など、仕事と学業の両立は苦労することも多かったですが、無事博士号を取得できた時は、これまでにない達成感を得られました。
高砂事業所 分析室
有機グループ長に就任

管理職を任されたことを機に、
メンバーの育成に意欲を燃やす。
ずっと現場の技術者として働いてきましたが、2017年に有機グループ長に任命されました。就任後に私が取り組んだのは、メンバーの技術向上に加え、多分野の技術を身につけさせて活躍の幅を広げる多能工化です。一つの分野に特化していることも大事ですが、多岐にわたる分野の知識や技術を備えられれば、より多様なニーズに応えることができます。技能継承の側面から見ても重要だと考え、今なお注力しています。
予算管理や人材育成などといったマネジメント業務を行ううえでは、メンバーの個性を尊重し自分の想いをきちんと伝えることを心掛けています。一技術者として働いていたころとは違った大変さがありますが、部下が成果を上げた時には私自身も大きな喜びを感じます。