WORK & CAREER
PEOPLE

先輩社員からの
メッセージ

新分野へのチャレンジと

困難を乗り越えた経験が

分析者としての成長に!

T.K

技術本部 化学分析センター

(旧:技術本部 高砂事業所)

2018年入社

学生時代は、環境化学を専攻。大気中の窒素酸化物を同時に測定できる方法を開発し、大気の汚染度をマッピングする研究に没頭していました。当時、研究室の先輩が神戸製鋼グループの会社で働いていたことから、コベルコ科研のことを知り、興味を持ちました。魅力に感じたのは、化学系や物理系に広がる多分野の分析に数多く関われること、なおかつ最新の装置を使って分析できること。「ここなら、経験を積んで化学分析のスペシャリストとして成長できる」と思い、入社を決めました。

様々な素材の化学分析を通して
企業、世の中のお役に立てる喜び。
入社して、当初からの希望が叶い、現在は化学分析センターの分析者として活躍する機会を与えられえています。
主に私が担当しているのは、イオンクロマトグラフによる溶液中の各種イオン測定や燃焼イオンクロマトグラフによる鉄鋼材料の中の不純物分析。これらの案件以外に、お客様の課題に対してソリューションを提供する際の化学分析や考察にも関わっています。仕事において難しいのは、何がどれだけ含まれているか最初は不明なため、分析成分によって分析条件を考えなければ、上手くいかないところ。特に、試料の物性の違いや溶液の酸性・アルカリ性を考慮して前処理を行うのがなかなか難しいです。その反面、試行錯誤した分析条件の設定や前処理が上手くいった時の達成感は相当なもの。そういう場合は、理想的な分析結果が得られますからね。
分析者は、地道な作業や試行錯誤が非常に多い職種ではありますが、お客様に分析結果をお伝えし、感謝の言葉をいただけた時に達成感が得られ、「この仕事をやっていて良かった」と思えます。さらに自分の分析が、色んな企業の商品の品質管理や商品開発上の課題解決につながり、お客様はもちろん、最終的に世の中のお役に立てていると実感できます。
初の生物分野の試験に取り組み、
新しい手法の確立に成功。
新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるった2020年。世間が「抗菌」に注目する中で、当社でも、抗菌材の開発の一環として微生物を用いて抗菌性を評価する「抗菌性評価試験」が立ち上がり、その主担当に選ばれました。しかし、私の学生時代の専攻は化学分野。生物試験の知識や経験は全くのゼロという状態からのスタートでした。実際に、微生物の扱い方や実験手順において問題が発生することもあり、そのたびに課題点を洗い出し、解決法を調べ、さらに実験を重ねました。幾度となくトライ&エラーを繰り返した結果、抗菌性評価試験の方法を確立できた時は、今までで一番嬉しかったですね。
この経験から学んだのは、分からないこと、経験がないことも、まずやってみることで、道が開けるということ。「知見がないからできない」「やったことがないからわからない」ではなく、とりあえずやってみる、そこで失敗が起きても、原因を分析して改善していこうと考えるようになりました。抗菌性評価試験の立ち上げは、まさに私のチャレンジ精神が磨かれた案件でした。
OFF TIME
休日は、愛用のクロスバイクでサイクリングに出かけることが多いですね。前日に大まかな目的地を設定するのですが、詳細は決めず、後は運任せのあてのない旅を楽しんでいます。自宅の周辺は自然が多いことから、季節ごとに変化する景色をゆっくりと楽しみながら走るのが私のスタイルでもあります。他にも、天気の良い日は、サッカーやゴルフをその時の気分に合わせて楽しみ、雨の日は、お気に入りの作家の作品を片っ端から読むことも多いですね。
学生の皆さんへ
私の就職活動を振り返ってみて、学生の皆さんに伝えたいのは、少しでも気になった企業や目に止まった企業は、「難しそう」とか、「私には無理かも」とあまり考えず、まず受けてみることが良いということです。もちろん、緊張や不安もあるでしょうが、いざ受けてみると何とかなったり、ダメでも貴重な経験が得られます。その経験を重ねることで、面接の突破法が分かったり、自分の本当の思いや考えにも気づいたりというメリットもあります。チャンスを広げるためはもちろん、自分の経験を増やすためにも、そして、後悔しないためにも、ぜひ色んな企業を受けてみてください。あきらめない気持ち、前向きな気持ちで挑むことが、皆さんの理想の将来につながっていきますよ。