現在担当している
仕事内容について、
できる限り具体的に
教えてください。
- S.T
- 私は主に機械分野における振動や衝撃、音響、強度などに関わる問題を解決するソリューションを提供する振音・衝撃試験室に在籍。室長としてメンバーの労務管理や対外的には、お客様への自社ソリューションサービスの拡販活動などを行っています。
- O.H
- 最近は、輸送機関係の案件が多くなっていますね。
- S.T
- そうですね。コベルコ科研では、材料・流体・熱・機械の「4力学」に関する知見を生かした試験・測定やシミュレーションを行って、お客様企業の製品開発や技術開発上の課題や問題を解決しているわけだけど、特に輸送機分野、中でもEV関係の製品評価などが増えてきているかな。
- O.H
- 私はS.Tさんの下でEV関係の振動測定を担当させていただいているのですが、H.Aさんは今どんなことをされているのですか?
- H.A
- 私が所属する構造技術部 強度試験室では、橋脚や建物、乗り物などの構造物がどれくらいの強度を持っているのか、強度性能を確かめる仕事をしています。グループ長というポジションですので、最近は依頼される案件の工程調整やメンバーへの指示などのマネジメント業務も行っています。
- S.T
- 具体的には今はどんな案件に関わっているの?
- H.A
- そうですね。いくつか例を挙げると、道路橋の下にある免震部材の性能確認試験や電車の構体に内圧をかけて強度を測る試験などがあります。少し前に電車の部材に亀裂が入ったなんてニュースもあったかと思いますが、そうした人の安全に関わる重要な試験も多いですね。それと車関連のニーズも多いです。取り扱う素材も鉄はもちろん、合金、樹脂といったものまで多岐にわたっています。
- S.T
- 振動は下から揺らすタイプの試験が多いけれど、H.Aさんの強度の方は、上から揺らすタイプの試験が多いよね。私も昔、耐震関係の強度試験もやっていたから、ちょっと懐かしいです(笑)。
- H.A
- O.Hさんはどんな仕事に関わっているのですか?
- O.H
- 僕はS.Tさんと同じ輸送機関連の他に、最近はプラント設備の振動試験も主担当として任されるようになってきました。プラント設備関連では、振動問題の解決をめざして、現地で振動状況を測定し、社内で解析、そのデータを元に仮説を立てて振動対策を考え、提案するところまで一貫して行っています。主担当としてのプレッシャーはありますが、自分達が提案したことが採用され、お客様の課題を解決できた時は達成感を感じられますね。
- S.T
- O.Hさんは今入社7年目で、一人でお客様対応もできるようになって、すごく頼りになる存在になってきたよね。
- O.H
- 自分ではまだまだだと思っています(笑)。でも、試験によって正確なデータを取ることはもちろん大事ですが、そのデータをどう料理するかの方がもっと大事。アイデアや想像力も活かせる仕事だというのが、最近少しわかってきて、よりおもしろくなってきました。