WORK & CAREER
PEOPLE

先輩社員からの
メッセージ

EV・電池メーカーの

開発における様々な課題を

評価技術を駆使して解決。

A.T

技術本部 EV・電池ソリューションセンター 主任部員

(旧:技術本部 EV・電池プロジェクト室)

2011年入社

学生時代に材料工学専攻でリチウムイオン電池を研究し、新卒で学んだこととは違う分野の材料メーカーに就職。しかし、社会人生活を送る中で、次第に興味のある電池の仕事がしたいと考えるように。新たなキャリアをスタートするにあたり、大学で学んでいた興味のある分野とコベルコ科研の事業内容が合致することから、理想的な環境だと思い入社を決意しました。

多様なチームの技術を結集し、
お客様に最適なソリューションを提供。
EV(電気自動車)や電池に関する評価・解析を行なっています。私は技術窓口とコーディネータの役割を担っており、お客様のニーズや課題のヒアリング、時にはディスカッションを行った上で、コベルコ科研内の多様な評価・解析技術による評価データを基にお客様へのソリューション提案を行なっています。
社内ではコーディネータとして、自部署の電池試作や電気化学評価、安全性評価を行うチームをはじめ、他部署の物理・化学分析や熱評価、シミュレーションを担うチームと横断的に関わることになります。そのため幅広い知識と複数のチームをまとめ上げていくリーダーシップが求められ難しい場面もありますが、社内の多くの人と関われることは非常にこの仕事の面白い点です。
また、電池業界は研究開発が活発化しており、その最前線にいる各企業の技術者と議論し仕事を行っていくには、自分自身の知識・技術を高めていかなくてはいけません。学協会活動で最先端技術を調査するなどして最新の評価・解析技術開発に携わり、知識の向上に常々努めています。そうした中で少しずつお客様の技術課題が理解できるようになり、自分自身の成長を日々実感できるのは大きなやりがでもありますね。
前例のない分野の開発にゼロから挑み、
仲間と共に成功を掴み取った貴重な経験。
今までの仕事で一番思い出深いのは、入社してすぐに任された全固体電池の試作・評価技術の開発案件です。当時社内でこの分野についての知見を持った人は誰もおらず、まさにゼロからのスタートでした。私は論文を取り寄せて読み漁り、学会や外部の技術セミナーに参加して、ただひたすら知識を蓄えるように努力しました。その後は小さな設備を使って幾度となく実験を繰り返し、仲間ともディスカッションを重ねた結果、ようやく固体電解質の合成、充電・放電に成功。あの時の感動は今でも忘れられませんね。
このことをきっかけとして、電池開発に関わるお客様が抱える課題に共感できるようになり、諦めずチャレンジし続けることで何事も道を開くことができるという自信を持つことができました。この経験とその際に身につけた姿勢が今では全固体電池の受注増に繋がっていると思います。「あなたなら、何とかしてくれると思うので最初に相談するんです」というお言葉をいただける程、お客様の信頼に繋がっているのはありがたいことです。
OFF TIME
自動車の運転とラーメン、スイーツが好きな私の休日は、家族でドライブしながら新しいラーメン店やカフェなどを探すことが多いですね。特にラーメンには強いこだわりがあって、家族と一緒に食べている時も「こうすれば、もっと美味しくなるのに」とついつい熱く語ってしまい、「美味しければそれでいいじゃない」と言われることも(笑)。
また、自分で料理をつくるのも好きなので、最近は子どもたちのためにフワフワ食感のパンケーキづくりを研究しています。
学生の皆さんへ
コベルコ科研の受託分析、試験研究事業というのは、一般には知られていない分野かと思います。しかし実際は自分達の生活に欠かせない身近なモノの性能・安全性を高めるために重要な役割を担っています。そのため、お客様の製品開発をサポートすることは“世界の未来を支える仕事”という魅力ある仕事でと言えるでしょう。
また、各企業の最先端をゆく技術者のパートナーとして、ディスカッションをしながら新しい技術や新しい価値を創造していける仕事でもあるので、皆さんもぜひ興味を持っていただけたらと思います。