WORK & CAREER
PEOPLE

先輩社員からの
メッセージ

高圧水素ガス環境下で

使用される素材評価を通じ、

水素社会の実現に貢献する。

O.K

技術本部 材料ソリューションセンター 腐食防食評価部

(旧:技術本部 材料ソリューション事業部)

2008年入社

学生時代に無機化学分野で分析技術の研究をしていたことから、将来は化学に関わる業種で働きたいとの思いを抱いていました。そんな中参加したコベルコ科研の会社説明会で、地元神戸を代表するコベルコグループの会社であること、そして「高度専門技術集団」というフレーズに魅力を感じ応募しました。特に入社の決め手になったのは、先輩社員のフレンドリーさや関西の企業ならではの社内の温かい雰囲気です。

高圧水素を用いる環境内で長く安全に
使用できる素材の評価試験に関わる。
私は所属する腐食防食技術室にて、カーボンニュートラルで注目されている高圧水素を用いる環境内で使用される様々な材料の適合性や健全性を評価する業務に従事しています。
高圧水素ガス環境下では、材料によって強度や延性などが変化し、劣化や早期破壊を生じるという現象が見られるため、水素の貯蔵タンクや機器が破損し、ガス漏洩を生じる危険性があります。水素ガスは極めて小さなエネルギーで着火するため、ガス漏洩は爆発事故などの重大な事故につながる可能性があります。そうしたことが起こらないように、タンクや機器の設計に必要となるデータを取得するのが私のミッションとなっています。
日本国内に数台しかない装置を使って、低温(-80℃)かつ超高圧(140MPa)といった水素環境中での材料試験を実施し、その試験データを通して水素社会の実現に貢献できているという実感を持てるのは大きなやりがいです。また技術者として、国内でも希少な試験機を使い、前例のない試験を行えること、さらに最先端の研究者たちと関わる中で新たな知見を得て自分自身をレベルアップさせていけることは、この上ない喜びのひとつです。
民間では国内初導入の
最先端試験機の導入に携わり、
やり遂げた時に味わった達成感。
民間では国内初導入となる、高圧水素ガス雰囲気下材料試験機の選定に関わらせていただいたことがとても印象深いです。私は、導入可否の検討や装置製作メーカーの選定など、スタートアップの時点から携わらせていただきました。約1年かかった法令手続中には、強度設計の妥当性の見直しや使用材料の適用温度範囲における耐水素強度データの追加取得に奔走、また半年にわたる試運転のなかで計測器の耐久性や温度制御の難しさといった多くの問題点と格闘し、本当に多くの困難を乗り越え商用運転にたどりつきました。
試験機の商用運転開始後は、学会の先生方や有名企業から続々と見学依頼やデータ取得の相談が相次ぎ、また各方面から「コベルコ科研さんはすごいですね」「さすがコベルコ科研ですね」という言葉をもらい、立ち上げに関わった者として誇らしかったですね。最近では高圧水素ガス環境での評価試験でもより難易度の高い依頼をいただけるようになったり、学術的な議論の場への参加を求められたりすることが増え、コベルコ科研への信頼度と期待度が以前より増していると実感できています。
OFF TIME
子どもがある程度大きくなってきたこともあり、休日は一緒に公園で遊んだり、対戦ゲームで遊ぶことも多くなりましたね。それと週末には、同僚や他部署の関係者との飲み会や学生時代に始めたダーツを楽しみに街に出かけたりもしています。他にも、花見の時期には阪神競馬場や大蔵海岸でのBBQ、雪のシーズンにはスキーやスノーボードなど野外での遊びも楽しんでいます。
学生の皆さんへ
就職活動は人生の中でも大きな分岐点であるため、不安や心配も多いかと思います。私からのアドバイスは、自分の専門分野にこだわることなく、たくさんの企業説明会に参加し色んな人の話を聞いたほうが良いということです。実際に話を聞いてみると、全く関係がないと思っていた業界や業種が実は繋がっていることや、別の業界から見た他の業界の展望など、社会人になってからも役立つような知識を多く得ることができます。そうした中でコベルコ科研に興味を持っていただけたなら、私も嬉しいです。