マルチフィジックス分野事例
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- マルチフィジックス分野事例1:電磁場シールド効果の解析(鉄鋼分野)
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電磁場に関する環境問題が注目されつつある中、鋼板を用いた磁気シールド等の遮蔽材の重要性は日に日に増しつつあります。磁場分布やシールド壁に掛かる吸引力の計算等によりシールドやマグネットの設計支援を行います。また電磁場環境に関する解析・評価を行います。
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図1 横型マグネットと部屋のモデル -
図2 シールドがある場合と無い場合の磁束密度分布の違い
医療等に用いられるマグネット周辺における、一般人が通行する領域において、磁場を安全な環境(5ガウス以下)にする為の検討を行った事例を示します。(図1)。
シールドがある場合と無い場合の磁束密度分布の計算結果を示します(図2)。
シールドにより通行者が歩行する領域は、5ガウス以下が保たれていることが分かります。
環境保護やシールド仕様達成のためには、磁場分布の他、シールドに掛かる吸引力の計算も必要になり、数値解析はそのための有効な手段です。 -
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- マルチフィジックス分野事例2:溶接アーク解析(鉄鋼分野、輸送機分野)
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MIG溶接解析のモデル化によって溶融池の熱流多雨解析が可能になりました。アーク形状、溶融池形状と内部の様子、およびビート形状を数値解析により検討することが可能になりました。
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塗膜内の乾燥状態(溶質濃度分布)
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- マルチフィジックス分野事例3:製膜・乾燥解析(輸送機分野、産業機械分野)
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塗布・乾燥シミュレーションを実施している。図は、乾燥シミュレーションの例。溶液乾燥における乾燥炉内での温度、流速、溶剤ガス濃度分布解析、また、塗膜の厚みや膜内部の溶剤・溶質分布の連成により乾燥状態の評価を行う。
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写真:乾燥炉 -
定状態の流速・温度・溶剤ガス濃度分布 -
塗膜内の乾燥状態(溶質濃度分布)
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