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超臨界流体を利用した受託試験

  • 方法
    処理対象物質を圧力容器内にセットし、高圧ポンプで二酸化炭素や水、必要に応じて薬剤を同時供給し、処理を行う。
    処理した対象物質については、当社のもつ各種分析解析手法を用いて評価することにより、処理条件にフィードバックし、プロセスの最適化検討も行うことが可能である。
  • 試験装置・ソフト
    ・観察窓付き超臨界試験装置 (圧力15MPa,内容積5mL)
    ・小型超臨界試験装置(圧力15MPa,内容積 10~30mL)
    ・超高圧超臨界に酸化炭素抽出試験機(圧力80MPa、内容積100mL)
  • イメージ

    ※クリックすると拡大します。

    • 図1 超高圧領域における超臨界二酸化炭素抽出例(ウコン)
  • 特徴
    高圧技術を利用して物質を臨界点近傍あるいはそれを超えた領域(亜臨界・超臨界)で利用すると興味深い性質を示す。特に、水と二酸化炭素は次のような特徴を持つ。
    ・水は亜臨界・超臨界領域で活性となり、加水分解や酸化反応などの反応剤として利用できる。
    ・二酸化炭素は、亜臨界・超臨界領域で高密度となり物質を溶解するとともに浸透力が高いため、多孔質材料やプラスチックからの抽出や物質含浸などに利用できる。
  • 実施例
    ・超高圧超臨界二酸化炭素を利用したウコンからのクルクミン抽出
     30~80MPaの領域で超臨界二酸化炭素を利用してウコンからのクルクミン抽出試験を行った。その結果、図1に示すように、常用される30MPa以下の領域に比べ50~80MPaの圧力領域では飛躍的に抽出率が上昇した。高効率・低コストの抽出プロセス構築の可能性が示された。