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抗菌性評価試験
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- 方法
- 既知濃度の菌液を試験片に一定量滴下し、乾燥しないように樹脂カバーで表面を覆う。恒温槽内で静置し、指定時間経過後、菌液を回収して希釈溶液を調製する。希釈溶液の生菌数を発光測定法を用いて測定し、抗菌活性値を算出する。
※抗菌活性値 = A - B
A : 無加工品の指定時間経過後の生菌数(CFU/cm2)の対数値の平均値
B : 試料の指定時間経過後の生菌数(CFU/cm2)の対数値の平均値
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- 結果
- 試験結果を抗菌活性値評価グラフに示す。無加工品(基準ガラス板)と試料(ガラス板、銅板)について抗菌性評価試験を実施した結果、無加工品に対して試料ガラス板は抗菌活性値が0.1未満、試料銅板は抗菌活性値が約2.7であり、銅板に抗菌活性があることが分かる。
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- 特徴
- 試験片(無加工品および試料)に菌液を滴下し、指定時間経過後の生菌数を計測することで、無加工品に対する試料の抗菌活性値を算出することができます。本法はJIS準拠ではありません。
JISを参考にした当社独自法で、JIS準拠に比べると結果が早く得られますが全く同じ結果が得られるわけではありません。抗菌活性の相対比較など研究開発用途にお使いいただけますが、対外公表などをお考えの場合はJIS準拠での試験をお勧めしております。
※参考としたJIS規格
試験 : 抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果(JIS Z 2801)
菌数測定: 発光測定法による定量法(JIS L 1902 附属書D)
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- 実施例
- 試験片(試料:銅板)を用いた試験実施例を写真に示す。