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X線回折法による応力測定

  • 方法
    一般に金属材料は、結晶の不規則に集合した多結晶体であるが、個々の結晶は規則正しい配列をした原子の集合体である。その結晶体が応力を受けたときの格子面間の距離の変化(弾性ひずみ)を測定して、ひずみを求め応力を算出する方法である。
    小型試料から大型構造物まで、鉄鋼材、非鉄金属、セラミックス等の多結晶体の測定が出来る。
  • 試験装置・ソフト
    ・AutoMATEⅡ 株式会社リガク製
    ・MSF-3M 株式会社リガク製
    ・μ-X360n パルステック工業株式会社製 
  • イメージ

    ※クリックすると拡大します。

    • 図1 ショットピーニングによる残留応力の深さ分布
    • 写真1 大型サンプルの測定
    • 図2 マッピング測定例(高周波焼入れ)
  • 概要
    残留応力とは、物体に外力を加えない状態でも物体内部に残存している応力のことで、鍛造、圧延、熱処理、溶接、機械加工などを行った材料には、残留応力が存在する。
    構造物や製品の残留応力を測定、評価することは、安全性の確保という点から重要なことであり、非破壊で測定出来ることX線法の最大の利点である。
  • 実施例
    ・表面処置材(ショットピーニング、窒化、高周波焼き入れ等)の深さ応力分布
    ・溶接熱影響部の応力分布
    ・熱処理前後での応力調査
    ・軸の変形、板材の反りの原因調査
    ・圧延用ロール表面、大型試験片