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薄板溶接構造部品の耐久性評価

  • 目的
    薄板アーク溶接部品の疲労設計のための疲労データの取得方法、FEMによる応力評価方法の確立、また、この方法による推定疲労寿命を実部品の耐久試験により検証することを目的とした。
  • 方法
    (1) 基準テストピースでの溶接止端応力評価法としてホットスポット法を採用した。
    (2) FEM解析法としてはシェル+剛体バーモデルを使用した。
    (3) 箱型断面形状の実機の模擬部品について負荷方法を変えて耐久試験を行った。
  • 試験装置・ソフト
    FEM解析: ABAQUS
    試験片の疲労試験装置: 油圧サーボ疲労試験機
    実部品の疲労試験:可搬型アクチュエータおよび耐久試験用テストベッド
  • 結果
    (1) ホットスポット応力評価法により試験片形状、負荷様式によらない疲労寿命線図が取得できた。
    (2) 実験と合致する溶接部のシェルと剛体バーによるFEMモデルが構築できた。
    (3) 上記(1), (2)を用いることにより実機模擬部品の耐久寿命を評価できた。
  • お客様の成果
    薄板溶接構造部品の溶接部の疲労設計指針の確立に役立った。
  • イメージ

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    • 図1 基準継手疲労試験、シミュレーション、実部品耐久試験
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