[特集]
全固体電池試作・評価・解析プラットフォーム
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次世代蓄電池の研究開発の支援を目的に、大面積や積層型の塗工型全固体ラミネートセル試作設備を導入し、固体電解質合成、全固体電池試作から評価解析、CAE、安全性試験まで一貫して実施可能な体制を構築しました。
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全固体電池とは?
従来型の液系電池は正極、負極、これらを隔てるセパレータと電解液(電解液+電解質塩)で構成されていますが、電解液を固体材料に置き換え、構成材の全てを固体とした電池を「全固体電池」と呼んでおり、出力(電気自動車では走行距離)、寿命、安全性等の点で、電解液を使用する電池を超える特性を持つことが期待されています。
近年は電気自動車(EV)の電源として注目されており、自動車メーカー、電池メーカー、材料メーカ等多くの企業が開発に取り組んでいますが、実用化に向けては克服すべき様々な課題が存在しています。全固体電池の特徴と開発課題
(革新型電池をめぐる世の中の状況、全固体LIBと液系LIBの違い、全固体電池の開発課題)- 全固体電池の特徴と開発課題
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更に詳しい情報をお知りになりたいときは、リンクのPDFファイルをご参照ください
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全固体電池試作・評価・解析プラットフォーム
硫化物系全固体電池はエネルギー密度の高さから次世代電池の最有力候補となっているが、
固体電解質/活物質界面の制御、全固体電池特有の劣化メカニズム解明などの課題が存在する。当社では、新たに全固体電池試作・評価専用の「スーパードライルーム」を新設(2023年7月より稼働)。
給気露点-80℃以下、室内露点-50℃以下を実現するスーパードライルーム内に、湿式プロセス専用のグローブボックス、混練機、電極塗工機、ロールプレス等を設置しており、全固体電池等の次世代電池の試作や低露点環境下での各種測定・試験を行うことができます。
低露点Ar雰囲気グローブボックス環境下でのLGPS、LPS、アルジェロダイトなどの固体電解質(Solid Electrolyte: SE)の合成、イオン伝導率、結晶構造の評価を行います。最新の固体電解質の合成試験や合成プロセス検討を支援します。
乾式プレスによる圧粉型全固体電池だけでなく、湿式スラリー塗工による大面積塗工型全固体電池の試作にも可能です。また、混練機、塗工機やロールプレス、冷間等方圧プレス(CIP)、温水間等方圧プレス(WIP)などを活用したプロセス開発にも対応いたします。
ご支給の全固体電池用材料(活物質、固体電解質、導電助剤、バインダー)を用いて評価セルを試作し、サイクル、レート特性評価や内部抵抗解析を行うことで開発材料の材料評価、劣化評価、スクリーニングが可能です。
全ての材料をお持ちでなくとも、当社保有の電池材料をご使用いただき、ご要望に応じた電池を作製します。
さらに、全固体電池の試作・評価技術と物理・化学分析やCAE・機械学習を組み合わせることで、全固体電池の長期サイクル試験や劣化解析、寿命予測、安全性試験など、お客様の課題解決に総合的に対応いたします。[適用事例]
全固体電池関連、試作、評価解析、CAE、安全性試験
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