コベルコ科研・技術ノート

こべるにくす

Vol.32

No.58

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  4. 振動試料型磁力計(VSM)をもちいた磁気特性評価

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新技術

振動試料型磁力計(VSM)をもちいた磁気特性評価

❶ 概要

磁気特性測定装置である振動試料型磁力計(VSM)を2024年3月に更新しました(写真1)。

❷ 主な仕様

型式:TM-VSM301483-MRO型(玉川製作所製)
最大印加磁場:30kOe(常温)、25kOe(温度可変)
温度範囲  :液体窒素温度~200℃、常温~900℃
試料形状  :バルク(例:5㎜立方体など)、箔、粉末

❸ 特徴

VSMは磁化の検出感度が高く、印加可能な磁場が大きいことから、磁化の小さな銅合金やオーステナイト系SUSなどの非磁性材料から、磁化が大きく保磁力の高い永久磁石材料まで幅広い材料の磁気特性を評価することができます(図1)。また、試料形状がバルク、箔、粉末と自由度が高いこと、液体窒素温度~900℃までの広い温度域で測定が可能であることが本装置の特徴です。

❹ 適用例

・オーステナイト系SUSの透磁率測定( 冷延加工率と透磁率の相関評価など)
・キュリー点(磁気変態点)測定など高温下での磁気特性評価
・モーターコア材(電磁鋼板、磁石)の磁気特性評価( モーターの解体から評価までをまとめて対応します(図2))

図1 VSMの評価領域

図2 モーター材(磁気鋼板、磁石)の磁気特性評価例

写真1 VSM 装置外観

当社はVSM以外にも各種磁気特性評価装置を保有しております。お客さまの課題・ご要望に応じて最適な評価を提案します。

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