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めっき部品の膨れ原因調査

  • 目的
    Auめっき表面で観察された膨れの原因を調査し、その結果に基づき不良発生防止策を検討することを目的とした。
  • 方法
    表面部のSEM観察を行うとともに、FIB断面加工後、断面部のSEM観察および分析を合わせて行った。
  • 試験装置・ソフト
    ・日立製作所製 FB-2100A 集束イオンビーム加工装置(FIB)
    ・日立製作所製 SU-70 電界放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM)
  • 結果
    断面SEM観察およびEDX分析の結果、Auめっき破断部を起点として腐食しており、下地のNiめっきおよびCu基材がAuめっき上に溶出し堆積しているのが確認された。また、腐食にSが関与していることが判った。
    表面観察で多数の膨れが確認されており、Auめっきのピンホール部で腐食が開始していることも予測された。
  • お客様の成果
    Auめっきの膜厚増加と封孔処理により、Auめっきピンホールを減らすことができ防食効果を高め、部品の膨れトラブルの防止に役だった。
  • イメージ

    ※クリックすると拡大します。

    • 図1)表面SEM像およびFIB断面SIM像
  • 関連試験装置
    電界放射型走査電子顕微鏡
    電界放射型走査電子顕微鏡