釘刺し試験
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- リチウムイオン電池の安全性評価 釘刺し試験
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内部短絡試験の一種である釘刺し試験では、電池工業会指針(SBA G1101-1997)やFreedomCAR/SAE J2464、中華人民共和国自動車業界標準(QC/T743-2006)などに準拠しつつ、釘材質や釘刺し速度、釘刺し深さ、釘刺し位置などの変化にも対応することが可能です。
単セルの試験では、容器内(写真容器①)の底にセットしたリチウムイオン電池に釘を刺し、発生したガスを全量回収することが出来ます。
回収したガスは、発生量の測定ならびに成分を分析し、各成分ガスの総発生量を把握することが可能です。また、釘刺し状況をその場で観察したりビデオ録画や、温度、電圧変化も記録します。
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- 釘刺し試験装置概要
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釘刺し試験装置の入った鋼鉄製チャンバ
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全景(実験棟A) -
内部
ラミネート電池の釘刺し試験状況を観察
これら一連の試験は、キュービックチャンバと呼ばれる鋼鉄製試験室の中で実施され、安全性を確保しています。同時に、ガス回収が無い場合、チャンバ内で発生したガスを排気する際には、その全量をスクラバ処理により無害化して屋外放出しています。
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- 大型電池や組電池の釘刺し試験にも対応
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