アンモニア試験に関する
メニューの概説

アンモニア試験に関するメニューの概説
  • 【ガス暴露試験】

    アンモニアガス環境下試験(暴露試験)

    アンモニア燃料を用いた、燃焼プロセスの燃焼環境下(混焼・専焼)に対応すべく100vol%アンモニアガスでの加熱試験を提供します。
    また、従来からの石炭灰を用いたアルカリ溶融塩腐食、アンモニア分解ガスによる窒化等の反応、水素の吸収等を評価します。

    アンモニアガス環境下試験(NH₃分解性試験)

    アンモニアガスの熱分解の反応、加熱後のアンモニア、窒素、水素、評価します。

    アンモニア混焼ガス成分を模擬したガスを連続通気試験
    長時間(1000時間以上)の高温腐食試験が可能。
    燃焼灰と共存した環境でも試験可能(灰塗布、埋没)
    各種腐食性ガスを添加が可能(NH₃は100%まで可、H₂S、NOx、SO₂、HCl等)。
    ※混合ガスの種類によって、混合比、濃度上限は変動します。ご相談ください。
  • 【浸漬試験】

    アンモニア浸漬試験(NH₃ガス、液体アンモニア)

    ●液体アンモニアの-40℃~50℃の浸漬試験を提供します。
    ●室温以上は、安全性を考慮した装置改造等を実施中です。
    ●応力付与、割れ感受性の試験を提供します。
    応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking)は、局部腐食の1つで、「引張応力、材料、環境」の3つが揃った時に発生します。負荷応力が材料の破壊応力の1/10程度でも発生することがあります。
    代表例:
    オーステナイト系ステンレス鋼+塩化物を含む水溶液・SCCの試験方法の1つとして、定ひずみ法があり、所定のひずみを負荷した試験片を腐食環境に曝露させ、割れの有無を確認する方法です。

    ●電気化学的手法による耐アンモニア性の評価メニューを提供します。
    耐食性および素材が溶出する現象は、電子の移動があり、電気化学的手法で捉えることができます。電気化学試験、自然電位、分極、定電位試験を提供し、 LNH₃へ浸漬した材料の耐食性データを取得します。

    「アンモニア浸漬試験」イメージ画像
    (1)自然電位測定
    各種材料を LNH₃へ浸漬電位を測定することで、各種材料の耐食性の優劣を簡易的に評価できます。
    また、 LNH₃へ、水や炭酸ガス、空気等が混入した環境の電位変化を測定することで、変化を把握できます。
    (2)分極測定
    カソード分極、アノード分極を行うことで、 LNH₃中の不働態化電位、過不働態電位の測定から、耐食性を判定します。
    LNH₃へ、水や炭酸ガス、空気等が混入した状況の分極曲線、電流値から耐食性を簡易判定します。
    (3)定電位試験(印加試験)
    分極データを元に、電位印加することで浸漬環境を変動し、加速試験を実施します。
  • 【アンモニア試験後の評価メニューの概説】

    アンモニア浸漬試験後の試験体を低温で評価します。

    水素利用、アンモニア利用、LNG、液化CO₂輸送、超伝導応用技術や宇宙開発技術などに用いられる構造材料(金属・樹脂)には低温特性が要求されます。
    各要求温度に試験体を冷却し、力学的特性を評価する試験方法を紹介します。
    試験方法の図

    液体アンモニア浸漬試験後の熱伝導率の評価します。

    断熱材となるコンクリートや高分子(樹脂)は、アンモニアと直接接触すると内部にアンモニアが浸透します。
    浸透すると断熱性が変わります。
    冷熱履歴、漏洩による冷媒との接触による断熱性を熱伝導率測定で評価します。
    断熱材の種類、求める熱伝導率によって、対応方法を検討します。
    ご相談下さい。
    ※浸漬試験後は、アンモニア臭が残りますが、対応可能です。
    浸漬試験の図
  • コベルコ科研 試験研究技術
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