CO₂回収・利用分野
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- 2050年 カーボンニュートラル社会に向けた課題「CO₂排出の削減」
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カーボンニュートラル達成のためには、二酸化炭素の分離・回収、貯留や有効利用のための技術・製品開発が重要になります
地球温暖化の原因と言われる温暖化効果ガスの排出量を削減し、森林や海洋で吸収される量とバランスさせ、大気中の温暖化効果ガスをこれ以上増やさないというカーボンニュートラル達成のためには、二酸化炭素の分離・回収、貯留や有効利用のための技術・製品開発が重要で、種々の施策が進められています。
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- コベルコ科研の取り組み
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コベルコ科研では、カーボンニュートラル達成にますます重要になるCO₂の回収、貯留、利用に関して、当社の分析、観察、解析力を総合してお客様のお役に立つよう努力しております。
ここでご紹介するメニュー以外でも、お客様のご要望に沿ってご提案させていただきます。-
分離・回収・貯留関連のメニュー
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腐食雰囲気での材料評価技術
腐食環境を模擬した機械的特性評価及びしゅう動メカニズム調査
腐食性ガス試験メニューの紹介触媒・吸着剤関連の評価分析技術
CNに関連する触媒・吸着剤評価
触媒関連評価紹介ページ吸着等のプロセスに関する数値シミュレーション技術
3次元ペレット触媒形状を考慮した触媒反応器の数値シミュレーション貯留関連の評価技術
CO₂固定の性能評価から長期安定性までの課題
PHREEQCによる地球化学シミュレーション技術
超臨界流体を利用した評価試験
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有効利用関連の技術メニュー
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燃料の評価技術
カーボンニュートラル燃料の分析・評価技術腐食環境における材料評価技術
カーボンニュートラル燃料に関する腐食試験およびその評価
腐食環境を模擬した機械的特性評価及びしゅう動メカニズム調査コンクリートに関する評価技術
コンクリートの性能試験
CO₂吸収技術の長期安定性評価反応を伴うプロセスの数値シミュレーション技術
固定層触媒反応器内の3次元反応流解析と最適な触媒粒子形状の探索触媒関連の評価技術
CNに関連する触媒・吸着剤評価
触媒関連評価紹介ページ
反応工学解析とラボ実験の融合による触媒エンジニアリング
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- 二酸化炭素の回収・貯留・有効利用は地球温暖化対策の重要な課題です。
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地球温暖化対策として種々の施策が進められています。地球温暖化は、産業活動により排出される温暖化効果ガスの増加により、太陽から放出されたエネルギーが大気中に貯留され、気温が上昇することが原因とされています。
温暖化効果ガス(Greenhouse Gas)としては、二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、一酸化二窒素(N₂O)、代替フロン等ガス (HFC,NF₃,SF₆,PFC)が挙げられています。これらのガスの温暖化係数は、 CO₂を1とすると、CH₄は25、N₂Oは300で、代替フロンの大半は数千と非常に大きくなっています。温暖化係数だけ見ると、 CO₂削減をターゲットにする理由が不明確だと思われるかもしれません。しかし、新たに排出される温暖化効果ガスの9割以上がCO₂であることからCO₂の削減が課題となっています。
2020年度の世界のCO₂排出量は317億tで、日本は9.9億t、3.1%に相当する量です。3.1%と少なく感じますが、日本国民1人あたりの排出量は7.87t、世界9位となり、人口比では多くを排出しています。この内訳は、エネルギー転換部門42%、産業部門27%、運輸部門 (自動車、船舶等) で20%となっています。カーボンニュートラルとは、新たに排出される量をゼロにしましょうという活動ではなく、森林や海洋で消費される年間170億tとバランスする排出量まで減少させようという活動になります。
ただし、カーボンニュートラルを達成したとしても、二酸化炭素の大気中寿命が50~200年とされているため、大気中のCO₂が減少する効果は、50~200年先になることに注意が必要です。そのため、地球環境改善には大気中からCO₂を取り除くこと(CDR:Carbon Dioxide Removal)も重要になります。
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- 現在、日本国内だけでなく世界的にCO₂の新たな排出の削減、大気中のCO₂削減のための研究開発が進められています。それらを以下に紹介します。
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- CCS:Carbon dioxide Capture and Storage
- 火力発電所や化学工場などからの排ガスの中からCO₂を分離・回収し、地下にあるCO₂を地層に貯留する技術です。
- CCU:Carbon dioxide Capture and Utilization
- 火力発電所や化学工場などからの排ガスの中からCO₂を分離・回収し、新たな製品に利用する技術です。現在はドライアイス等に形態を変換して利用されていますが、他の物質に変換して間接的に利用する技術の開発が進められています。
- DAC:Direct Air Capture
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前述の2つのCO₂回収技術は工場からの比較的高濃度のCO₂に対する分離・回収技術ですが、先に述べたように大気中の濃度の低いCO₂を回収する技術の研究開発も進んでいます。
最近では、これらの技術を総称して「カーボンリサイクル技術」と呼ばれることもあります。
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